日本の金貨の魅力と歴史

もも(貴金属投資初心者)

ねえたまちゃん、日本にも金貨ってあるの?海外のばっかり注目されてる気がするんだけど…

たまちゃん(貴金属トレーダー)

あるよ〜。むしろ、日本の金貨ってとても奥深くて、歴史的にもデザイン的にもすごく魅力があるんだ。今日はじっくり紹介するね

もも(貴金属投資初心者)

楽しみ!特に昔の金貨も知りたいな~!

目次

第1章:日本の金貨の歴史的ルーツ

日本の金貨の歴史は、江戸時代の「小判」や「大判」にさかのぼります。貨幣としての金の使用は、金本位制の一部として国の経済を支えた重要な要素でした。

  • 天正大判:豊臣秀吉によって発行された大判。金の含有率が高く、美術品としての価値も高い。
  • 慶長小判:徳川家康の時代に流通。実用性と美術性のバランスが取れた名品。
  • 明治時代以降:明治政府が金貨制度を整備。円形の金貨が発行されるように。
もも(貴金属投資初心者)

小判って、時代劇で見るやつだね!

たまちゃん(貴金属トレーダー)

そうそう、本物はずっしりしてるし、今では美術品としても高価なんだよ


第2章:現代の日本の金貨とは?

現代日本で発行されている金貨の多くは、「記念金貨」として分類されます。通貨としての使用よりも、記念や収集、投資目的での発行がメインです。

代表的なものには以下のようなものがあります。

  • 天皇陛下御在位60年記念金貨(1985年)
  • 天皇陛下御即位記念金貨(1989年、2019年)
  • 皇太子殿下御成婚記念金貨(1993年)
  • 長野オリンピック記念金貨(1998年)
  • 日本国際博覧会記念金貨(2005年)

これらの金貨は財務省や造幣局によって発行され、一定の純度(多くは純金)と額面を持ち、実際には額面以上の金の価値があります。


第3章:天皇陛下御在位記念金貨の魅力

もも(貴金属投資初心者)

一番人気があるのって、やっぱり天皇陛下の金貨?

たまちゃん(貴金属トレーダー)

そうだね。特に1989年の御即位記念10万円金貨は、発行数も多く、一般にも広く流通したんだ

この金貨は、表面に菊の御紋と瑞雲、裏面には鳳凰が描かれた格式高いデザインです。純金製(99.99%)で、重量30g、額面は100,000円ですが、金価格によっては市場価格が20万円を超えることもあります。

また、2019年には令和の即位を記念して、同様に記念金貨が発行されました。こちらはより現代的なデザインで、天皇皇后両陛下のお姿が刻まれています。


第4章:御成婚記念金貨やオリンピック金貨

1993年の皇太子殿下(現・天皇陛下)のご成婚を祝って発行された金貨も人気です。デザインには瑞鳥や鳳凰が使われ、雅やかで華やかな雰囲気があります。

また、1998年の長野冬季オリンピックでは、初の日本発行スポーツ記念金貨が登場。純金15.6g、額面1万円の金貨は、記念としてだけでなく投資対象としても注目されました。


第5章:記念金貨と地金型金貨の違い

もも(貴金属投資初心者)

あれ?金貨って投資に向いてるって聞いたけど、記念金貨ってそうなの?

たまちゃん(貴金属トレーダー)

いい質問だね!記念金貨と地金型金貨では目的がちょっと違うんだよ

分類特徴メリットデメリット
記念金貨イベントや祝事に合わせて発行コレクション性、希少性発行数により価格が上下
地金型金貨金価格に連動する売買が容易、価格が明瞭デザイン性に乏しい

日本では「地金型金貨」は発行されておらず、すべてが記念目的の発行です。そのため、資産運用というよりも“楽しみながら資産性もある”という考え方が近いでしょう。


第6章:どこで手に入る?購入ルート

日本の金貨は次のような場所で購入できます。

  • 造幣局(抽選販売)
  • 金貨専門ショップ(コインパレス、日本貨幣商協同組合加盟店)
  • オークションやフリマアプリ(真贋の確認が重要)
  • 金・貴金属取扱店(田中貴金属、徳力本店)
もも(貴金属投資初心者)

ネットで買ってもいいのかな?

たまちゃん(貴金属トレーダー)

大丈夫だけど、偽物や状態の悪い金貨に注意が必要だよ。信頼できる業者を選ぼうね

また、造幣局の抽選販売では、新しい記念金貨を定価で購入するチャンスがあるため、初心者にもおすすめです。


第7章:金貨の価値と価格の決まり方

金貨の価格は以下の要素によって決まります。

  • 金の相場
  • 発行数(希少性)
  • 状態(未使用、美品など)
  • 年代とデザイン

たとえば、純金の金貨で20gであれば、金相場が1g=10,000円のときには地金価格としては20万円程度になります。これにコレクター価値が加わると、30万円以上で取引されることもあります。


第8章:相続や贈与としての金貨の使い道

金貨は、現金よりも分かりやすく、贈与・相続にも適しています。記念金貨であれば、思い出や記念としての意味も持ちます。

税務上は、贈与税・相続税の対象になりますが、少額ずつ贈与したり、長期保有したりすることで資産形成にもつながります。

もも(貴金属投資初心者)

おじいちゃんが金貨を残してくれたって話、今ならすごくわかる気がする!

たまちゃん(貴金属トレーダー)

形のある資産って、時代を超えて価値が伝わるから素敵だよね


第9章:海外金貨との違い

日本の金貨と、たとえばアメリカやイギリスの地金型金貨と比べてみると、次のような違いがあります。

比較項目日本の金貨アメリカ・イギリスの金貨
発行目的記念・儀礼用投資・流通目的
価格の基準金+プレミアム金価格連動
投資適性中程度(コレクション向け)高い(地金型)
美術的価値非常に高い安定的デザイン
もも(貴金属投資初心者)

じゃあ、日本の金貨は“資産でありアート”って感じなんだね

たまちゃん(貴金属トレーダー)

まさにその通り。持つこと自体に意味があるんだよ


第10章:まとめ

日本の金貨は、歴史と文化、そして芸術性が詰まった特別な存在です。海外の金貨と比べると投資向けではないものの、希少性や記念性の高さから、長期的な価値保持が期待できます。

たまちゃん(貴金属トレーダー)

日本の金貨はね、単なるお金じゃない。“文化財”に近いんだ

もも(貴金属投資初心者)

すごく奥深くて、びっくりしたよ!私も1枚、記念に手に入れてみたいな

たまちゃん(貴金属トレーダー)

ぜひぜひ!初めての1枚は、令和の御在位記念金貨なんてぴったりかも。未来に残せる“物語のある資産”だよ

たまちゃんとももの貴金属投資ゆるト~ク
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